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昨年度に引き続き福岡県とミディエイドが協働で行っている「協働実践支援事業」の成果報告会を行いました。
この事業は、福岡県内に設置されている24の公設NPO支援センターが、地域や社会の課題解決のための手段として協働を推進し、コーディネートするスキルやマインドを身につけていくための事業です。

特に今年度は、支援メニューの幅が日常の相談業務レベルまで広がったことで、各センターの現状に寄り添った支援が可能となりました。これにより、日頃スタッフ研修の仕組みやスーパービジョンの体制が整えられない状況でも、協働コーディネートの実践までのプロセスにおいて、一定の成果を出すことができるようになっています。

支援は、5センターを対象に各3回、計15回行いました。
内容は、協働の基礎講座を実施するためのものから、事業企画の相談に乗るためのものなど、各センターの現状から協働コーディネートまでの距離に合わせて、幅広いものとなっています。

ミディエイドの役割は、現場での支援やその後のフォロー。福岡県の役割は、支援の結果を受けてのより効果的な支援の仕組みづくりへのフィードバックということになります。つまり、今回の報告会は、ミディエイドにとって1年の集大成を確認・共有する機会ということです。

以下には、報告会の概要や所感をまとめています。次年度も実施予定の事業となっておりますので(ミディエイドが受託するかは未定)、支援メニュー活用の参考にしていただければ幸いです。

 

■タイトル

「協働実践支援事業成果報告会」

■日時

2016年2月19日(金) 13:15~16:30

■会場

古賀市中央公民館 (古賀市中央2丁目13-1)

■参加者

36名(スタッフ含む)

■プログラム

①ミディエイド宮田による協働実践支援事業の前提解説
②各センター報告
③質疑応答
④各センターアドバイザーによるミニ解説

■概要

(1)各センターの目標
各センターの協働コーディネートまでの道のりに合わせて目標を設定しました。

宇美町ボランティア・町民活動支援センター ふみらぽ  「NPO法人の入門講座を実施する」
太宰府市NPO・ボランティア支援センター うめさろん   「協働の基礎講座を実施する」
広川町ボランティア活動センター よかよか         「センター登録団体に取材して団体リーフレットをつくる」
古賀市市民活動支援センター つながりひろば       「事業企画の相談を実施する」
大野城市中央パートナーシップ活動支援センター     「団体の自立に向けた運営相談を実施する」

(2)支援後、各センターに求められること
今回の支援は、何かを完結させるものではなく、今後の取り組みの手がかりとなるものでした。今後各センターでどういったことが求められるのか、考えてみました。

宇美町ボランティア・町民活動支援センター ふみらぽ
・NPO法人について理解することで、協働の担い手としてのNPO(法人・任意団体)の位置づけを周知していく。
・NPO法人に関する相談対応を身につけることで、”必要に応じた”NPO法人化を促し、協働の担い手を育てる。

太宰府市NPO・ボランティア支援センター うめさろん
・協働推進に向けて、まずは協働の普及啓発から始め、今後の道筋を意識しながらスキルを獲得していく。
・市町村の公設ボランティアセンターとして、協働の推進を念頭に置いて団体との関わり方を見直す。
・センター職員ひとりひとりが、今後に向けて学びの必要性を知り、支援へのモチベーションを持つ。

広川町ボランティア活動センター よかよか
・習得したコミュニケーションツールの基礎知識を活かしていく。
・センターとしての団体に対する役割を理解する。
・登録団体のニーズを意識してセンターを運営していく。

古賀市市民活動支援センター つながりひろば
・センターが、企画に必要な要素を知り、アイデア提供以外の部分での企画相談に乗る。
・センターが、協働が必要な活動に対しての企画の後押しをして、協働の推進に寄与する。

大野城市中央パートナーシップ活動支援センター
・センターに団体の自立という視点で相談支援を行う体制があるかどうかを見直す。
・センターが、団体の自立を促した上で協働につなげていく団体の基盤づくりに取り組む。

 

■所感
今回の報告会では、これまで遠く感じたり、関係ないもののように感じられた協働のコーディネートに対して、どのセンターでもこの先目指して取り組んでいく必要性と、その道筋を確認しました。現状協働に関する相談、ましてや団体の組織基盤や企画申請に関する相談がないというセンターについては、自ら機会や環境を作っていく必要があります。
アドバイザーとして事業に携わった目線から見ると、事業の仕組みが変わったことにより、これまでよりも効果的に以上のような認識を伝えられる支援になったと言えそうです。しかし、重要なのはこれからの取り組みを継続していくことです。今後、日常的な相談も含めながら、腰を据えた取り組みが支援側、被支援側両方に求められることになります。

(NPO法人ミディエイド 森重 裕喬)