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 福岡県NPO・ボランティアセンター(以下、県センター)相談業務委託における、ミディエイドの自主提案事業として、「市町村補助事業担当者向け情報交換会」を行いました。

 補助事業の有効な活用・成果が成されていないケースは、県センターの相談業務に寄せられた相談の中でも、これまで数多く見られました。特に、補助金に頼りきり、補助金なしには活動の継続もままならないといった、「補助金依存」に陥っている団体が多いようです。この改善に向けては、団体側だけでなく、拠出側も含めて、双方にアプローチをしていかなければなりません。

 ミディエイドは、平成28年度に県センター相談業務の自主提案事業として「補助事業実態状況把握調査」を実施し、その結果も踏まえて、今回の場の企画・運営に携わりました。補助事業に関する現状・課題の共有、今後の制度の改善に関する情報交換の機会になればと考え、県内市町村の補助金担当者を対象としました。

「市町村補助事業担当者向け情報交換会」実施概要
日時:2018(平成30)年1月24日(水)13:30~16:00
会場:福岡県NPO・ボランティアセンター会議室(福岡市博多区吉塚)
主催:福岡県(企画・運営 : NPO法人ミディエイド)
参加:18市町・19名
内容:
 ①基礎講座(そもそも補助事業とは?NPOとは?)
 ②グループワーク・全体共有(事業担当者として抱える悩みや課題、工夫点の共有)
 ③パネルディスカッション(参加者の課題について)
 ≪パネリスト≫
 プログラム設計者(佐賀未来創造基金 山田健一郎氏)
 審査員(NPO法人ミディエイド 今村)
 支援者(県センター常勤相談員 森重)

当日の様子および所感
タイトルとしては「情報交換会」ということで、始まる前までは、お手軽で参加しやすいイメージを持っていました。しかし、基礎の確認から、同業者間で情報・意識を共有するグループワーク、補助金そのものや、補助金の拠出側・受け手側に関して、多角的な視点から突っ込んだパネルディスカッションと、実に盛り沢山の内容でした。参加者も終始熱心に耳を傾け、グループワークだけでは話が尽きず、合間の休憩時間も引き続き話し込む様子も数多く見られました。それほどに熱量のある、とても濃く充実した2時間半であったと感じます。終了後に実施しましたアンケート結果においても、その好評ぶりが伝わりました。

社会課題の解決という“成果”に繋げるための1つのツールとして存在しているはずの補助金にも関わらず、申請のあった団体に拠出される「お助け金」や「お小遣いのようなもの」と勘違いする団体側。そして、補助金の本来の位置づけをきちんと把握できておらず、ただ出すだけになっている拠出側。このように、出す意味・出される意味を取り違えられ、有効に活用されず湯水の如く消えているお金は、補助金だけに限らず、私達の身近に沢山存在するのではないでしょうか。私自身、この情報交換会を通して初めて、補助金というものがそもそも存在する意味について考え、自分の周囲でのお金の流れについて関心を持つきっかけとなりました。

周囲で上手く機能できていない物事をそのままにしておくのではなく、有効な活用を目指し、仕組みや心構えを変えることに目を向ける動きを広げていくことが大切だと思います。今回の場は、その様子がよく見て取れて良かったと感じています。

(NPO法人ミディエイド非常勤職員 上津原)