12月16日(日)~17日(月)の二日間、行政や中間支援組織など、地域づくりや市民活動を「支援」する人向けの研修が長崎県にて開催されました。
地元長崎のほか、佐賀、福岡、熊本などから30名を超える参加がありました。

開催概要
日時:2018(平成30)年12月16日(日)18:00~21:00、17日(月)9:30~16:30
場所:長崎県庁行政棟1F(長崎市尾上町3-1)
講師:川北秀人氏(IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]代表)
主催:ながさき県民ボランティア活動支援センター、全国コミュニティ財団協会九州ブロック(CFJ九州)、
     北部九州中間支援ネットワーク

研修1日目:
日時:12/16(日)18:00~21:00@長崎県庁行政棟1F協働エリア
進行:山田健一郎氏(佐賀未来創造基金

<プログラム>
参加者全員1分間自己紹介
「所属と氏名」「役割、担当事業」「今年度のイチオシ事業・その一」「同・その二」をA3用紙に書き出し、前発表者からの指名順で一人ひとり発表を行った。

困りごと共有ワークショップ
休憩後、自己紹介で気になったテーマなどで4~5名のグループを構成。個人ワークとして「内的な困りごと」「外的な困りごと」について書き出し、グループ内で共有。困りごとの解決案について付箋で書き出す作業を行った。
グループごとに、解決にいたらなかった困りごとや課題について発表を行い、全体で共有。講師の川北氏より、複数の課題について解説、提言があった。

研修2日目:
日時:12/17(月)09:30~16:30@長崎県庁行政棟1F大会議室
司会:常木大樹氏(Fineネットワークながさき、ながさき県民ボランティア活動支援センター)

<プログラム>
事例紹介:岡山市の協働のしくみは、どう進化を積み重ねたか?
(発表者:石原達也氏/岡山NPOセンター代表理事)
(1)組織と事業の紹介、(2)岡山市の協働のまちづくり条例改正に関する経過、多様な主体による課題解決の仕組みや事例(ESD協働推進センター、比較調査、首長選挙における公開質問など)の紹介、(3)西日本豪雨における災害支援の取り組みについての紹介などがあった。
事例紹介の後、隣同士で意見・感想をシェアし、会場全体で質疑応答を行った。

解説講義:制度の進化と事例からふりかえる協働のこれまでと、これからすべきこと
(講師:川北秀人氏)
「定義も、しくみも、進め方も、すべて進化して「協働2.0」へ」と題した解説講義があった。

事例発表:九州内の市民活動支援者の事例発表
(コーディネーター:石原達也氏)
佐賀、長崎、福岡での取り組みについて10分ごとの発表があり、石原氏のコーディネートのもと、内容を掘り下げていった。

▽佐賀:佐賀県CSO推進機構/秋山翔太郎氏
 佐賀市市民活動プラザの運営受託業務、相談支援、人材育成などについて

▽長崎:Fineネットワークながさき/山本倫子氏
 ながさき民ボランティンターの指定管理、相談支援、離島へのアプローチなどについて

▽福岡:ミディエイド/今村晃章氏
 志免町まちづくり支援室(福岡県糟屋郡)の運営受託業務、行政へのアプローチなどについて

解説講義:市民活動支援者に求められる基本的な視野とスキル
(講師:川北秀人氏)
「NPOの支援は、なぜ、どのように行われるべきか?」へと題した解説講義があった。

所感:
北部九州という広域を対象とした研修で、特に1日目の1分間自己紹介にて、各地域の各人による多種多様な取り組みに触れることができました。講師の川北さんからは、(北部)九州の特長として、県と市町村での連携があること(例:長崎市主催の「わがまちみらい情報交換会」(12/15、16)を長崎県庁にて開催、福岡県の主催で県内市町センター向けの事業を実施、など)や交通の便などから人の行き来がしやすい心理的環境が整っていることが挙げられ、広域での中間支援組織の連携構築・強化に期待する声がありました。

2日目の研修では、岡山NPOセンターの石原さんから、現在進行中の災害支援に関するタイムリーな話題提供がありました。中国5県や他(多)組織間での連携、既存の枠にとらわれない取り組み(ICTツールの活用など)の紹介など、今後いつどこで起きてもおかしくない災害時の対応として学ぶべき要素が多々ありました。
また川北さんのお話では、「ちゃんとした」協働が進まない要因のひとつして、市民セクター側からの戦略的なアプローチの弱さがあるという問題提起がありました。行政など、異種異質のパートナーと一緒に仕事をする上で相手の考え方や視点を理解し汲み取ることの重要性を改めて認識しました。また「支援」に関しては、「事業・団体の「最低限の運営」力」という層における取り組みについて具体的な事例紹介や助言があり、今後のセンター運営において、スタッフやパートナーと一緒にアイデアを考え、実践していきたいと感じました。

今回の研修を期に、九州における広域連携を次の一歩につなげられるよう、まずは個人レベルで日々の業務からコツコツ丁寧に、軸をしっかり持って取り組んでいきたいと思います。
最後になりますが、今回の研修で講師&コーディネーターを務めていただいた川北さん、石原さん、大変貴重なお話をありがとうございました。また、参加された皆さま、大変お疲れ様でした。
(ミディエイド職員 三島)