福岡県内には現在、24市町に27の市民活動支援センターがあります。その設置運営スタイルは、公設/民設、公営/民営(指定管理、業務委託)などセンターによってそれぞれ異なりますが、共通する機能として「NPO・ボランティア活動に関する支援」があげられます。一口に「NPO支援」と言っても、ハード面のサービス(貸し会議室や機器利用など)とソフト面のサービスに分けられ、特に後者では、情報収集・情報発信、団体運営に関する相談、スキルアップ支援、コーディネーションなどといった実に様々な機能・役割が、センター運営に携わる人たちに求められています。

福岡県では、県センターおよび県内の市町センター同士の情報交換・相互研鑽の場として、「福岡県内公設NPO・ボランティアセンター連絡会」を年に数回開催しており、センター職員や所管課職員の皆さんにとって、日頃の悩みやその解決策などを話し合い、学び合う場となっています。
今年度は、ミディエイドが福岡県より受託している「市町センター機能強化支援事業」の一環として、このセンター連絡会の企画運営を年2回実施することになっています。今年度の連絡会は、「研修」「情報交換」の2つのプログラムからなっており、第1回目となった今回は、初任者向けの研修プログラムを取り入れた構成となりました。

実施概要
日時:2018(平成30)年6月26日(火)10:00~16:00
場所:福岡県吉塚合同庁舎603B会議室(福岡市博多区吉塚)
主催:福岡県(企画運営:NPO法人ミディエイド)
参加者:午前(研修)52名、午後(情報交換)57名

進行プログラム:
①初任者向け基礎研修
②情報交換
③市町センター機能強化支援事業の説明

プログラム概要:

①初任者向け基礎研修(10:00~12:30)
*講師:濱中美紀(ミディエイド理事)、榊香織(ミディエイド職員、県センター相談員)

市町センター職員(センターに関わる職員)として、センター運営や日常業務を行う上で最低限必要な知識や基本的な視点を習得することを目的、初任者向けの基礎研修を行いました。研修は3部構成で、まず「①公設センターとはなにか、求められる役割はなにか」というテーマで、自身のセンターの設置運営形態や所管、支援対象範囲などを確認しながら、センター職員(所管課職員)として求められる役割を学んでいきました。
そして次に、「NPO・ボランティア活動に関する支援」を行うためには、「そもそもボランティアとはなにか、NPOってどんな特徴があるのか」といった「②NPO・ボランティアの基礎」について知ることが第一歩であり、ボランティアの特性、NPOとNPO法人、協働という課題解決の手段・手法といった基礎知識について理解を深めていきました。
最後は、「③職員に求められる姿勢・スキル」と題し、センターでの相談・対応事例やワークを交えながら、職員としてあるべき視点・視座を学びました。
アンケートでは、「わかりやすく、大変勉強になった」「公設センターのあり方など改めて再確認できた」「今後自分が求められること、足りない部分を整理することができ、日々の業務に取り組みやすくなる」といった声が聞かれました。

②情報交換(13:30~15:30)
*進行:今村晃章(ミディエイド代表理事)

お昼休憩の後、午後からは顔の見える関係性をつくることを目的に情報交換を行いました。
まずは5~6名からなる10グループに分かれ、「自己紹介」「センターの目玉事業」「参加者に聞いてみたいこと」を各参加者がボードに出し合い、それぞれについて意見交換を行いました。その後は座席を自由にして会場内で思い思いの情報交換を行いました。
同じ悩みや課題を抱える職員がいること、そうした課題の解決に向けてすでに動いているセンターがあることなどを認識する機会となり、アンケートでは「他市町村や団体の方のお話が聞けて参考になった」「いろいろな立場の方と交流できて元気をもらった」といった声が聞かれました。

③市町センター機能強化支援事業の説明
連絡会を含め、「市町センター機能強化支援事業」の概要について説明しました。

所感:
予想を上回る参加者数で会場が手狭となり、(空調は入っているものの、特に午後の時間帯は)大変暑い一日でした。参加いただいた皆さんには、今回の研修や情報交換で得たヒントやノウハウを、今後のセンター運営や日々の業務の中で活かしていただきたいと思います。「前任者から「参加したほうがいいよ」と勧められてきた」「今後も連絡会を継続してほしい」といった声もあり、運営に携わる一人として大変うれしく感じています。県域と各市町村とでは支援対象や事業内容も異なりますが、県と市町村との連携・相互研鑽で、スキルやノウハウを循環させ、よりよいNPO支援の環境整備に取り組んでいきたいと思います。
ご参加いただいた皆さま、運営にご協力いただいた皆さま、暑い中大変お疲れ様でした。次回もどうぞよろしくお願いいたします。
(ミディエイド職員 三島)