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2018(平成30)年2月15日(木)、福岡市にて「協働推進・マッチング支援事業」の報告会を開催しました。本事業は、「NPOと行政との協働推進」「行政施策化のための当該事業の実現可能性検証」を目的としたもので、福岡県とミディエイド、株式会社YOUIとの協働で、2017年6月より企画運営しています。

多くのNPOが多種多様な社会課題・地域課題を解決するために、その専門性を活かし、必要に応じて行政や企業とコラボして、日々活動を行っています。ただ、その「課題」は、テレビのニュースなどを通して多く人が「課題である」と認識しているものから、「既存の制度の隙間にある」「まだ社会一般に認知されていない」など潜在的なものまで、その位置づけはさまざまです。

この「協働推進・マッチング支援事業」とは、未だ顕在化していない社会課題・地域課題や、行政が予算をとって施策化するのが難しい事業領域において、NPOが行政とともに施策化の実現可能性検証(フィジビリティスタディ)を行い、その事業設計の段階から伴走支援を行う、というものです。
今回の報告会では、実際にトライアルを行った3団体の取組について紹介するとともに、その総括を行いました。

実施概要
日時:2018(平成30)年2月15日(木)13:30~16:00
場所:アクロス福岡501会議室(福岡市中央区天神)
主催:福岡県(企画運営:NPO法人ミディエイド、協力:株式会社YOUI)
参加者:26名(スタッフ含む)

進行プログラム:
①事業概要説明
②団体報告
③団体報告総括
④グループに分かれての質疑応答(2クール)

プログラム概要:
①事業概要説明
ミディエイド理事の宮田より、事業の概要、スケジュール、トライアル事業の策定支援、事業の検証および今後の流れなどについて説明。

②団体報告
トライアル事業に取り組んだ3団体による発表
1)NPO法人Rainbow Soup(報告者:牧園祐也氏)
▽LGBTのDV被害者に対する支援計画

2)NPO法人日本消防ピアカウンセラー協会 (報告者:安達健治氏)
▽消防ピアカウンセラー養成のための指導教官育成検証

3)特定非営利活動法人あすも特注旅行班 (報告者:大関純平氏)
▽バリアフリーの普及啓発を目的とした、観光事業者向け講演会・研修会

③団体報告総括
ミディエイド代表理事の今村より、上記3団体の発表を踏まえ、トライアル事業について総括。

④グループに分かれての質疑応答(2クール)
上記報告3団体および事務局の4グループに分かれ、15分×2クールの質疑応答を行った。

所感:
この協働推進・マッチング支援事業自体が初めての試みでスケジュールどおりにはいかない場面も多々あり、報告では、そうした状況のなかでトライアルを続けてきた3団体の声を直に聞く機会となりました。施策化に至らなかったトライアル事業でも、手法を変えて引き続き事業化・施策化を目指す、トライアルで得た情報やノウハウを今後の取り組みに活かしていくなど、次の展開へとつながるプロセスを歩んでいて、NPOの柔軟性、発想力を改めて感じる機会でもありました。
参加者では市町職員が多数を占め、理解度・満足度に差はあったものの、「今後の協働事業提案制度の実施に向けて参考になった」「発表団体の活動や取り組みについてもっと話を聞きたい」といった声も聞かれました。もともと福岡県との協働の推進を目的とした事業でしたが、こうしたフィジビリティスタディが協働を推進するひとつのきっかけであると捉えていただけたのは嬉しいことです。
一方、平日午後ということもあってか、NPOからの参加者は少なく残念でした。本事業自体は単年度のため、次年度については未定ですが、もし同様の機会があれば、NPO関係者にも関心をもっていただけるような企画にしていきたいと思います。
最後になりますが、今回発表していただいた3団体の皆さまをはじめ、事業を実施するにあたってご協力いただいた皆さま、大変ありがとうございました。

(ミディエイド職員 三島)